個展「神様は星空から降ってきた」

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白白庵にて個展を開催します。とはいえ、東京は緊急事態宣言解除がされなかったので、オンラインでの展示となります。予約制のご来場も中止となりました。その代わり、遠方のお客様にも存分に楽しんでいただけるように、スタッフの皆さまが尽力してくださってます。私ももう作品は発送したので、あとはお任せするのみとなり、1お客として楽しみにしているところです。

 

日時 2021年3月13日(土)午前11時 ~ 22日(月)午後7時
会場 白白庵オンラインショップ

《 PAKUPAKUAN.SHOP 》 内特設ページ

↓詳細はこちら

www.pakupakuan.jp

 

個展のタイトルは白白庵のオーナーである石橋さんが付けてくれました。ギャラリーneutronから数えて約20年来のお付き合いです。普段は作品のタイトルでも、私は"神様"という言葉を使う事はないのですが、今回はこのタイトルをいただいた時にすんなりと入ってきて即決となりました。ここで言う"神様"は、特定の宗教を指してのものではなく、山や花や川や星ややおよろずの神様と呼ばれる全てのものという意味での神様です。もっと言えば、それら全ての根底に流れる共通した概念、思い、であると思います。

 

作風は変わってもこの20年、その思いだけは変わらずいつでも制作の根底にありました。今回はその20年分の絵画を中心に、絵本、マトリョーシカこけしなど、これまでの制作の集大成となるようにセレクトしています。小作品はあまり在庫がなかったのでほぼ新作、大きな作品は懐かしいものもたくさんお目見えします。最近は少し絵を描く姿勢にも変化が現れ、絵自体も変わってきたように思います。こんな風に描きたい、ではなく、描く事自体を楽しみたい、と思うようになりました。違う画材、技法など実験的な事を珍しくしています。そういった意味で一つの終わりであり、始まりでもある年だと思っています。

 

先日、2021ボローニャ国際絵本原画展のファイナリストが発表されました。応募を始めてから実に10年程。自分の名前が入選リストにあるのを見たのは初めてでした。こちらもこれで一つの節目となりました。

 

たくさんの人に支えられて今がある事を実感しています。絵を描く事を応援してくれる人たちが幸運にも私の周りにいつもいる。何も恩返しできないままですが、絵を描く事で何か伝えられたら幸いです。

 

日々移り変わり、何もつなぎとめる事はできないし、手に入れたと思っても、指の隙間からいつでもこぼれ落ちてゆく事を歯がゆく思う日々。そんな中で、絵だけはたくさんの瞬間を閉じ込める事ができると信じています。物や風景だけでなく感情までも。そして同じ感情にも色彩にも二度と出会う事はないと思っています。今回の個展で展示する絵もきっと唯一無二であると思います。すでに今描きかけの絵は今までのどの絵とも違う。けれど過去の作品を見れば、その時何を感じていたか瞬時に思い出せる。作品とはそういう装置なのだと思います。作品をご購入いただいた方にとっても、その人の心を揺さぶった大切な何かを日常で忘れかけた時、思い出させる装置となれば幸いです。良き出会いがありますように。飼い猫の里親を探す気分でお待ちしています。(笑)

ニッコーチャリティオークション

ニッコーチャリティオークションに参加します。

https://kyoto-nicco.org

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毎年参加させていただいていて、今年で10年目位になります。

たくさんの作家が参加し、売上金は、ケニア、ヨルダン、インドなど途上国での職業訓練環境保全などを行うための資金に使われます。加えて、昨今ではコロナの影響により悪化する病院などの環境の整備などもされています。

 

今回は、ジークレー(デジタル版画による複製原画)を1点。

「green carpet」を出品しました。

誕生を祝う絵として描いたものです。

全ての国の子供達の健やかな成長を願って。

季節柄、イースターの時期に飾っていただくのも良いかと思います。

明日より開催です。在廊などできませんが、よろしくお願い致します。

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HUGTIMEブレンドイメージ

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パーフェクトポーションのハグタイムブレンドのイメージイラストに「Left Tear」を起用していただいています。こちら2月のキャンペーンだそうです。

併せて、ブログでもインタビュー載せていただいてます。↓

www.perfectpotion.com.au

 

上記は英文になりますので、下記に日本語版も掲載させていただきます。↓

 

Q1: 小さい頃の夢は?

A: 今も昔も絵描きさん。絵を描く事ができるなら職種は何でも良いと思っていました。あと、椎名誠さんに憧れてモンゴルの草原を馬で駆けたいと思っていた事から、カウガールも夢の一つでした。

 

Q2: 制作する時のインスピレーションの源は?

A: 幼い頃読んだ本

 

Q3: 絵の中で繰り返し取り扱ってるテーマは何ですか?またそれはなぜ?

A: "水"がテーマである事が多いです。涙、雪、氷...様々に形状を変える姿に、人智を越えた不思議な業を感じ、そこに思いを馳せるのが好きです。"家"もよく使いますが、これは心に形があるのなら家の形をしているのかもしれない。という思いから。私自身、家を描く事で心の平安を保っています。

 

Q4: 今回ハグタイムブレンドのイメージイラストに起用された「Left Tear」の制作背景を教えてください。

A: この絵は父が亡くなって4年経った頃に制作しました。人生最大のピンチとも言える悲しみの中で、絵の中で自分自身の涙(悲しみ)を抱きしめる事で自分を救おうとしたのかもしれません。

 

Q5: 制作の助けとなる習慣はありますか?制作過程を教えてください。

A: 制作に行き詰まったら料理する事が多いです。料理をする過程では、野菜の美しさ、香り、味に触れ、感動する瞬間が何度となくあります。心が動く事で再び制作する意欲も湧いてきますし、絵を描く事と料理する事と生きる事は繋がってるという事に改めて立ち返る事で、見失いかけた自分を取り戻す事もできます。

 

Q6: アロマツリー、ピースパフューム、ファイブエレメンツのパッケージ、ハグタイムのポスターなど、いくつかのパーフェクトポーションのアートワークに起用されてきましたが、パーフェクトポーション創始者サルバトーレさんとの関係はどのようにして始まりましたか?

A: 10年程前、パーフェクトポーションが日本に上陸して初めて出店されていた(京都店)文椿ビルヂング内で個展を開催していた所、サルバトーレさんが私の絵を見つけて購入してくださったのが始まりです。

 

Q7: ハグタイムブレンドの香りに初めて触れた時の印象は?

A:なんて色彩豊かな香り!花畑の中で小さな花々に包まれてるような感じ。

 

Q8: 一番お気に入りのパーフェクトポーションの商品は?またなぜそれを選びましたか?

A: "森林浴オイルキット"。このオイルキットは一瞬で私を森へといざなってくれます。私は部屋にいながら森の中で絵を描いてるような体験をする事ができるようになりました。

 

以上がインタビュー全文になります。

 

ハグタイムブレンド、本当に素敵な香りで、最近私は家ではこの香りばかり焚いています。不思議とふんわり優しい空気になります。私の絵は悲しそうな感じですが、そんな悲しみも丸ごと抱きしめてくれるような包容力のある香りです。この絵を描いた頃にこの香りに出会っていたらきっと救われただろうなぁと想像します。どんな心情にも寄り添ってくれる素敵な香り。ぜひお試しください。

個展終了しました

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↑写真撮影はnullfotohausさん

www.nullfotohaus.com

ホホホ座での個展「日々の星屑」が終了しました。

寒い中、コロナもある中、ご来場いただきありがとうございました。

またSNSでの告知やコメントなど、お気遣いいただいた皆様へ感謝致します。

 

今回の個展は今年2月に決まりました。

一度、5月頃にコロナもあるのでやめておこうかなと相談した所、

店長さんが「私のペースで無理のない範囲で」とおっしゃってくださり、

その言葉に背中を押されて決行に至りました。

 

私が制作を続けてこれた中で、なくてはならなかった出会いがいくつもありますが、ホホホ座さんもそんな大切なお店の一つです。まだ自作絵本を置いてもらえるお店がなかった頃、即決で置いてくださったガケ書房さん。(ホホホ座になる前のお店)何軒も断られて心折れていた時に、どれだけ励みになったかしれません。私以外にもたくさんの作家さんが、ガケ書房という他に類を見ない独創的で懐の深い書店に救われた事でしょう。そんなホホホ座さんで、おつきあいが長いのに意外にも初の個展ができて感無量でした。冬の絵が多いので、雪降る季節にできた事も嬉しかったです。

 

お気に入りの本屋さんという存在が、町のどこかにあるというだけで私は嬉しくなります。なんでも便利にネットでも買える時代ですが、足を運んで実際に見る事で、目的とは違う本に出会えるのも魅力です。そしてホホホ座さんは独自の視点で選ばれた稀な本屋さんなので、尚更出会いはドラマチックです。

 

制作の源はどこから湧いて来ますか?と聞かれたら、私はいつも立ち読みしてる時、と答えます。脳が活発に動くのはリラックスしてる時らしいのですが、どうやら私は本屋にいる時に最もリラックスしてるようです。温泉にでも行くような気分で心と脳のリフレッシュをしに本屋さんへ行く。オススメです!

 

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↑期間中大人気だったルミマクさんのお菓子は個展終了後も販売継続される予定です。

lumimaku.thebase.in

 

 

ホホホ座↓(今回展示したのは浄土寺店の店内壁面スペースです)

hohohoza.com

個展「日々の星屑」

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来月はホホホ座浄土寺店にて個展があります。

1F店内の壁面ギャラリーです。(奥のギャラリーではありません)

hohohoza.com

 

今年はコロナ渦で日々入ってくる情報も重苦しいものが多く、特に芸能人の相次ぐ自死に衝撃を受けました。自死まで至らなくても、生きていく中で誰もが通る苦しみがあると思います。そんな時、踏みとどまらせてくれるものというのは、とてもささやかなものなんじゃないかと自身を振り返って思い出していました。

 

明日食べたいパンがある。

明日続きが読みたい本がある。

明日描きたい絵がある。

 

そんな明日を繋ぐ日々の楽しみのひとつひとつの連続で、人は生き永らえるのかもしれない。

 

-advent diary- アドベントダイアリーとは、

クリスマスまでの期間、窓を毎日開けていくアドベントカレンダーになぞらえて、

1枚の大きな絵を1日1つづつ変えてゆく事。

絵は日々変わり、クリスマスを迎える時に完成します。

明日どの窓が開き、どんな絵に変わってるかな?

このしかけが明日を繋ぐささやかな一助になる事を願って。

 

今回は在廊は致しませんが、ご了承くださいませ。

ご来場にはマスク着用のご協力をお願い致します。

草舟あんとす号"レターセットフェア"

草舟あんとす号さんで開催中のレターセットフェアに参加させてもらっています。

私が出品しているのは2種。

お花畑。↓

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ミモザ。↓

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封筒は、アラベール スノーホワイトという紙に印刷していて、

とてもしっかりした高級感のある仕上がりになっています。

お友達への気軽なお便りの他、

かしこまった内容のお手紙にもご使用いただけると思います。

 

草舟あんとす号さんは、東京小平にある植物の本屋さんです。

絵本、神話、植物療法などの書籍、タロット、種子等のお取り扱いの他、

フラワーレメディ調合も受けられるそうです!

外観は小人さんが住んでそうな素敵な佇まい。外国のよう。

お隣に焼き菓子屋さんと花屋さんもあり、夢のような一角です。

 

 

お近くへお越しの際はこの機会にぜひ。

参加されている他の作家さん達のレターセットが素敵すぎて、

見ているだけでワクワクしました。

 

草舟あんとす号

http://yondoku.jp/?a=smain&id=191

13:00〜17:00(短縮営業中) 定休日: 水&木です。

レターセットフェアは、10/11まで開催です。

マトリョーシカ納品

RUINOK2へマトリョーシカの新作を納品しました。↓

item.rakuten.co.jp

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毎回旅立ちが早い苺マトリョーシカは今回も早速旅立っておりました。

次回納品時も苺マトリョーシカは入れる予定なので、楽しみにしていただけると嬉しいです。

毎回ちょっとづつ絵柄も変えてます。

苺はおりませんが、天使シリーズ他にも新作いくつかおりますので、ぜひのぞいてくださいね。

 

マトリョーシカはネタが尽きそうで中々尽きません。

主に日々の事、ささやかな思いが題材になっています。

長期的に思考したものをまとめてゆく絵画や絵本とは違って、日々ご飯を作って食べることに近いような、生きてゆく上で生じる断片的な思いのかけらです。

忘れてゆきそうなささやかな思い達をすくい取ってマトリョーシカに描きとっています。

手にしてくださった方の元で、そのかけらが輝き続けたら、こんな嬉しい事はありません。

きっと私のライフワークとしてもずっと続いてゆくのだと思います。

末長くおつきあいいただければありがたいです。