「現代人にとっての余暇とは何か」
と土井善晴さんが言っていた。
余暇の本来の意味は務めから解放され自由になる時間、
休息とは異なる余分な時間だそうです。
掃除すること。
花の種を蒔くこと。
遠くまで木の実を取りに行くこと。
ただ生きるためならしなくても良いような、
人のための親切、
心の潤いを作る行為、
昔の人の言う余暇はそのようです。
そういう意味で私はこの数年、
忙しい日々の中で、いくつもの穏やかな時間を持ちました。
何十分も空や花や虫を眺めたり、
花を摘み、押し花にしたり、
木の実を摘んで、リースを作ったりしました。
今思えば余暇だったのかもしれません。
今年の春から本格的に絵のお仕事を再開するつもりの私。
この3年半は、絵を描く、という意味ではお休み。空白。
ですが、余暇がたくさんの絵の題材の種をまいてくれた。
と信じています。