禾乃登

第四十二候 こくものすなわちみのる

幼い頃、近所に稲畑があって、
夕方そこを通るのが好きでした。

稲穂が夕方の陽に照らされて、
星の王子様に出てくる
王子の金髪を思わせる金の稲穂や
ナウシカに出てくる
王蟲の作る金色の道、
そんなファンタジックな世界に
ひととき浸れる景色でした。