この本はすごいです。地震、原発、放射能、この大きく難しい問題に果敢に挑んだ作家の姿勢に心を鷲掴みにされます。
起きてしまった惨事への悲しみや憎しみももちろんあるのだけれど、それ以上に、決して悲しい事だけで終わりにはさせないという強い前向きな意志が、きっと良い未来を連れてくる。そんな希望を感じさせてくれるのです。
目の前の事しか見えなくなったり、疑心暗鬼になったり、思考が停止したりする中で、この本は前向きに考えたり受け止めたりするきっかけを与えてくれました。切れ味鋭いユーモアたっぷりの優しいメッセージに溢れた1冊。だと思います。