color me pop!

f.e.i art galleryでのグループ展始まっています。

昨年マヤルカ古書店さんで開催した個展「白い国」。
10年前の「民族アパート」で様々な国を描いた私が、
昨年はそれらを全て白紙に戻した事になります。
ですが、私にとっての"白"は"無"ではなく、
むしろ様々な色の積み重ねの末にその色になった、
と言えます。
たくさんの国が興亡した果てに残った白い国。
それは消されては描かれてゆく私の絵画そのもので、
また人生そのものでもあります。

そんな私が今年描いたのは「ちいさい国」。
「白い国」の後に現れたのは
私にとっての桃源郷
老後に自分が住むならこんな所がいい。
その時絵を飾るならこんな絵がいい。
と思い描きました。

ユートピア(理想社会)の崩壊後に
桃源郷(理想社会の実現を諦めた世界)が現れるという説があります。
「民族アパート」がユートピアなら
「ちいさい国」は桃源郷かもしれません。

私は在廊の予定はありませんが、
作品に会いに行っていただければ嬉しいです。