風のような物語


星野道夫さんの本。最近毎夜寝る前に少しづつ読んでる。オオカミがカメラを持ち去ってしまった話、鯨を追う話、カリブーの大移動の話など…。2ページ程で完結する小さなお話達は、風のように私の前を通り過ぎてゆきます。自分が生きる日常の延長線上にこの壮大な世界がある。毎晩そう思う事でリセットできる。それは自分が何者かを忘れないためのおまじないのようでもあります。

「あらゆる生命は同じ場所にとどまってはいない。人も、カリブーも、星さえも、無窮の彼方へ旅を続けている。」- 星野道夫