個展「日々の星屑」
来月はホホホ座浄土寺店にて個展があります。
1F店内の壁面ギャラリーです。(奥のギャラリーではありません)
今年はコロナ渦で日々入ってくる情報も重苦しいものが多く、特に芸能人の相次ぐ自死に衝撃を受けました。自死まで至らなくても、生きていく中で誰もが通る苦しみがあると思います。そんな時、踏みとどまらせてくれるものというのは、とてもささやかなものなんじゃないかと自身を振り返って思い出していました。
明日食べたいパンがある。
明日続きが読みたい本がある。
明日描きたい絵がある。
そんな明日を繋ぐ日々の楽しみのひとつひとつの連続で、人は生き永らえるのかもしれない。
-advent diary- アドベントダイアリーとは、
クリスマスまでの期間、窓を毎日開けていくアドベントカレンダーになぞらえて、
1枚の大きな絵を1日1つづつ変えてゆく事。
絵は日々変わり、クリスマスを迎える時に完成します。
明日どの窓が開き、どんな絵に変わってるかな?
このしかけが明日を繋ぐささやかな一助になる事を願って。
今回は在廊は致しませんが、ご了承くださいませ。
ご来場にはマスク着用のご協力をお願い致します。
草舟あんとす号"レターセットフェア"
草舟あんとす号さんで開催中のレターセットフェアに参加させてもらっています。
私が出品しているのは2種。
お花畑。↓
ミモザ。↓
封筒は、アラベール スノーホワイトという紙に印刷していて、
とてもしっかりした高級感のある仕上がりになっています。
お友達への気軽なお便りの他、
かしこまった内容のお手紙にもご使用いただけると思います。
草舟あんとす号さんは、東京小平にある植物の本屋さんです。
絵本、神話、植物療法などの書籍、タロット、種子等のお取り扱いの他、
フラワーレメディ調合も受けられるそうです!
外観は小人さんが住んでそうな素敵な佇まい。外国のよう。
お隣に焼き菓子屋さんと花屋さんもあり、夢のような一角です。
お近くへお越しの際はこの機会にぜひ。
参加されている他の作家さん達のレターセットが素敵すぎて、
見ているだけでワクワクしました。
草舟あんとす号
http://yondoku.jp/?a=smain&id=191
13:00〜17:00(短縮営業中) 定休日: 水&木です。
レターセットフェアは、10/11まで開催です。
マトリョーシカ納品
RUINOK2へマトリョーシカの新作を納品しました。↓
毎回旅立ちが早い苺マトリョーシカは今回も早速旅立っておりました。
次回納品時も苺マトリョーシカは入れる予定なので、楽しみにしていただけると嬉しいです。
毎回ちょっとづつ絵柄も変えてます。
苺はおりませんが、天使シリーズ他にも新作いくつかおりますので、ぜひのぞいてくださいね。
マトリョーシカはネタが尽きそうで中々尽きません。
主に日々の事、ささやかな思いが題材になっています。
長期的に思考したものをまとめてゆく絵画や絵本とは違って、日々ご飯を作って食べることに近いような、生きてゆく上で生じる断片的な思いのかけらです。
忘れてゆきそうなささやかな思い達をすくい取ってマトリョーシカに描きとっています。
手にしてくださった方の元で、そのかけらが輝き続けたら、こんな嬉しい事はありません。
きっと私のライフワークとしてもずっと続いてゆくのだと思います。
末長くおつきあいいただければありがたいです。
白白庵オンラインショップ販売開始
昨日より白白庵のオンラインショップで作品の販売が始まりました。
そして本日も新しい作品が公開されました。↓
https://pakupakuan.shop/collections/いちかわともこ-作品一覧
白白庵は、伝統工芸から最新のクリエイティブ作品を取り扱う、東京青山に拠を構えるギャラリーです。ギャラリー内に設えられた本格的な茶室では、取り扱う茶器や花器を使った講座なども開催されてます。伝統工芸から最新のクリエイティブ作品まで幅広く取り扱われています。現在、白白庵は8月末までお休みされていますので、ぜひオンラインで楽しんでいただければ、と思います。
ここ数年は原画の販売などあまりしていませんでした。展覧会の数も減った事もありますし、展示しても販売しなかったり。そもそも値付けが苦手で、自分の中で絵画を売る、という事に一抹の寂しさもあったからです。マトリョーシカやこけしには感じない寂しさ...謎ですが、やはり絵画には込められた思いが多い分(完成までに要する時間も長いので)、魂が宿ってしまうのではないかと思うのです。
でもやっぱり手元にいつまでも縛りつけておくのも違うなと思っていた矢先、白白庵さんからお話をいただき、今回販売に至りました。大切な分身、大切にしてくださる方の元へ旅立つといいなぁと、旅立つひなを見送る親鳥のような気持ちでおります。どうぞよろしくお願い致します。
グッズ販売Suzuri
最近suzuriを始めました。↓
suzuriとは、グッズ製作、販売サイトで、作り手はデザインをアップロードするだけで、簡単にグッズを作れてしまうのです。これまで、最低ロット数や初期費用に躊躇して作れなかったあれやこれや...簡単に作れて楽しすぎます。そんな訳で、グッズ作って遊んでいました(笑)今のところ、コップとiphoneケースとサコッシュだけですが...、
炭酸飲料を入れると、弾ける炭酸の泡と、飛び散る星屑が合間って楽しいですよ。↑
梅シロップジュースを注いでみたらこんな感じ。↑
冬の絵ばかりの私の手持ちの少しでも夏っぽいもので作ってみました。(ほんとは春の絵... )↑
次はクリアケースなども作ってみたいなぁ。週に1回位、新しい商品を増やしていけたらと思っています。
送料は、工場ごとにそれぞれかかってくるので、例えば、コップとiphoneケースを同じ住所宛でご購入の場合でも、コップの送料(600円)とiphoneケースの送料(200円)で800円かかってしまうのでご了承ください〜。そして誰が買ってくれたかは私には分からないので、この場をお借りしてありがとうございます〜。
ルミマク
以前、 "マトリョーシカとお菓子の店 CICANOKO"でお世話になった"アトリエフィンタック"さんがリニューアルされて"ルミマク"としてオンラインショップも始められました。↓
私は、こちらのリモンチェッロのフルーツヨーグルトケーキのお菓子作りキットを購入して見ました。↓
https://lumimaku.thebase.in/items/29102979
仕上がりはこんな感じです↓
スポンジ、ヨーグルトムース、フルーツゼリーの3層になるはずが、ゼリーが沈んで2層っぽくなってしまいましたが、お菓子作り苦手な私がその程度の失敗で済んだのは、一重に同封されてるルミマクさんのレシピが丁寧なおかげ。3層なので工程は多いですが、材料が全て計量されて届くので、そんなに手間がかからずスムーズに作れます。ほんとにお菓子教室でお菓子を習うように作る事ができましたよ〜。オススメです。
CACANOKO時代にはこんな感じでフィンタックさんのお菓子のパッケージを作らせてもらったり、お店でお菓子とマトリョーシカを一緒に販売したりしていました。↓
3ヶ月限定のお店でしたが、パン屋さんになりたかった私は、ちょっとそんな夢も叶った夢のような3ヶ月でした。ルミマクさんは現在実店舗はありませんが、オンラインショップで季節ごとのお菓子セット(完成品)やお菓子教室のご予約(リアル)など、イベント盛り沢山で、これからも楽しみです。
コロナとアラスカ
先日、マヤルカ古書店で星野道夫の本を買った。数年前に訪れたアラスカの事を久しぶりに思い出した。そして今の状況で読むとものすごく心がシンクロする。なぜだろう。
アラスカの冬は厳しく、生き物が生存するための生の営みはひたむき。生きている事の不思議さ、脆さを見せつけられる。そんなアラスカで感じた事が不思議とコロナ渦で感じた事が重なった。そしてそれはそのまま自分が冬の絵を好んで描く事の意味とも重なった。
自粛生活の中で幾度も頭をかすめたのはセスナから見た、人っこ一人いないアラスカの雪で覆われた大地。人どころか生き物の気配すら感じない極北の厳しい自然。だけどそこにすら、雪の下、地面の下には、短い春を待つ植物や動物が眠っているという。街から人の姿は消えても家の中でコロナが終息する事を待ちわびる人々がいる。その光景がアラスカで感じた事と重なったのかもしれない。「もし冬がなければ春の訪れにこれほど感謝する事は出来ないだろう」だいぶはしょっていますが、星野道夫の言葉。生きる事は死と対峙する事で脆さを感じると同時にいとおしさを感じるものなのだと実感します。